則岡宏牟のちょっとおもしろい話し

中国敦煌の話し・・・(2009/5/3〜)

前から行きたかった敦煌に行ってきました。
が、しかし休める日が5日しかありません。日本の旅行会社で調べても、ネットで調べても敦煌の旅は最低6日が必要・・・とか。しかも現地滞在は一日半。どう考えても不可能なのですが、ここは
強行突破です!
まず関空⇒上海⇒西安、そして帰りは西安⇒北京⇒関空ルートの航空券を購入。
このコースで行けば西安に最短ルートで到着でき、敦煌を楽しんで一番遅く日本に帰ってくることができそうです。
つまり中国滞在が最大になるということです。
西安に着いた当日に敦煌行きの小型飛行機のチケットを購入。これで目的地『敦煌』には夜10時に着くことができました。

翌日は敦煌で遺跡を見学。すばらしいの一言に尽きる壁画です!一日では見学しきれないほどの石窟があり歩き疲れました。
二日目はタクラマカン砂漠(タクラマカンとは『生きて帰ってこれない』と言う意味)にある漢の時代(約2000年前)に建てられた万里の長城の残骸を見学。
この場所は北京から西へ10,000キロの果ての関所にあたるところです。2000年もの前のものが手付かずで残されていますから、正に遺跡というよりは残骸と言ったほうがピッタリ。ちなみにこれをさらに車で2日ほど北西に進めばウルムチまで行くことができます。
5月の時点で
気温40℃真夏には70℃にもなるそうで、雨なんかここ数年まったく降っていない・・・、『生きて帰ってこれない』砂漠、実感です。

三日目は大急ぎで西安に帰らなくてはなりません。が、敦煌から西安に向かう飛行機は週2便!陸路600キロをゴビ砂漠にある嘉峪関までタクシーで移動です。そこにも明の時代の万里の長城の砦があります。この砦、600年間ほとんど手を加えることなくそのまま保存されています。
しかし皆さん、『万里の長城』というと北京にある屋上が歩ける雄大なものを想像しませんか?観光スポット的な・・
でも実際のところあのような大きな砦や関所は、ある程度の規模を誇った町や村を囲っているものであって、その他のほとんどは日本の城で見られるような土塀を少し大きくした程度のものなのです。
もちろん月から見ることができる世界最大の建築物といわれるのは表現であって、本当に見ることはできません。
夜の便で嘉峪関から西安に帰ってきました。
3日間でタクシーをチャーターして走った距離、実に1200キロ。で料金はなんと約2万円!(朝・昼の食事を運転手さんにご馳走した料金も含めて)安い!!
この中国の大陸の砂漠の中を高速道路が走っているのが不思議な感じがしました。
四日目の早朝には西安を出発。そして夜には無事関空に到着しました。
このコースをとれば、現地で3日間滞在が可能になる訳です。
ただし中国語がしゃべれるというのが条件です^^

 

(則岡 宏牟)