則岡宏牟のちょっとおもしろい話し

トロッコ鉄道建設−2

いよいよレールの固定作業開始です。

並べては水平、中心、幅、測定をしなが ら犬釘で固定です。

これが又しんどい、、、。

大ハンマーで力任せにドツク。

5回に2回は空振り、直線はまだよかった。

いよいよ曲がり物ラック曲げ機を農機具屋さんで借りて来たが、ウンともスンともならん。

ちょうど近所にJRの保線会社があり、借りに行ったら無償で快く貸して頂けた。

曲げる度合いは職人の勘と経験技らしい。

最初 は梃摺ったが、段々良くなる法華の太鼓、、、。

上手くいくようになった。

それにしても暑い。

機関車修理用のピットを掘るの忘れていて、慌てて急こしらえ。

故障したらジャッキアップという訳には行かない。


レールの形が出来てきだしたら、金具を使って固定で、全体に占めていきます。

駅舎の 基礎もボランティアの皆さんで完成です。

ピットの上の橋も、栗の木でくみ上げまし た。

金具で全体を固定した後、計測して5mm以上の誤差がある物はやり直し、、、 (-_-;)アッチャー

計測が合格したら、いよいよ枕木固定のため砂利を入れていきま す。

これが又手作業やからしんどかった。


レール固定が出来たら、車軸、幅が同じに製作した木製の10/10スケールの模型を 滑らせて、脱線しないか確かめます。

検査は合格でした(^_^;) 

本当にお疲れ様でした。

後はいよいよレールオンです。


さていよいよ、トロッコの大移動です。

この日のために、朝日放送の報道番組 「キャスト」の特集コーナーで放送すべく、中田ディレクターがドキュメンタリーで追いかけて頂いていた山場の撮影です。

倉庫の壁を破り、新しく花道の線路を敷き、クレーンで空中大移動、そしてオンレールの瞬間です。

このときを夢見て皆さん とんでもない暑さの中、頑張ってきました。

ありがとう。残念だったのは中心的存在 だったT.Hさんのお母さんが、100歳の天寿を全うされ、葬儀の日と重なってオンレー ルの瞬間に立ち会えなかったことです。

葬儀の後、確かめに駆け付けて頂きました が、これまでに沢山のボランティアの方々、機関車のメンテナンス、線路の施工保線 の作業、炊き出し、買出し、資材の提供、機材の貸し出し、映像の録画、運搬など ボランティアの方々に感謝申し上げます。

まだあと駅舎、踏切の建設が残っております。

ヨロシク、、、、。


ほとんど中古もんの資材と、古木、さびたトタンで作った駅舎を、ペンキでリニュー アル、ミニ駅舎の出来上がりです。

オンレールの時は朝日放送TVの他に、産経新 聞、毎日新聞に報道して頂きました。

これが出来上がれば、いよいよ運転開始です。

その時は近所に2園ある保育園の子供達を招いて試走します。

いよいよJRの元特急の運転士のT.Hさんと、メカニックのYさんの出番です。

ヨロシク。

(則岡 宏牟)